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兼業主婦・おまけにリウマチ君を養っているぴいの出来事を色々


by kaoutopyon

療養相談会

通院している病院で年に一回あるリウマチ友の会療養相談がありました。
今年はエンブレルが認可された事もあり、基本的なリウマチの病態についてと
その薬の特徴についてのお話が講演され、後半は参加者からの質問に
先生方が答えてくださいました。

リウマチの病気についての基本的な病態についてはよく聞くお話では
ありますがあらためて聞くことで、自分自身の基礎療法のなってなさに、
ちょっぴり反省。

最近次々出てくる生物学的製剤のお話でそうだったのか-と思ったことを。
現在、認可され保険が利く薬にレミケードとエンブレルがあります。
レミケードは認可されてから2年、その使用に関しての調査が行われ
全国的にみた継続率は85%くらいだそうです。ただ、通院している
病院での継続率は62、5%ということで、少し低いらしい。
その原因として、初期の患者さんでなく、症状が進んでいる方に使った
ケースが多いためではないかといっておられました。
レミケードとエンブレルの違いとして大きく違うのはすでにご存知の
点滴と注射である事や、マウスタンパクを含むか含まないか、
またそれに関係してMTXを必ず併用するかしないかと言う事があります。
(エンブレルでもMTXを併用するとよく効くケースがあるそうです。)
また、レミケードはTNFαに作用するのに対し、エンブレルはTNFαとβ両方に
作用するそうです。作用の仕方も違いがありレミケードは受け皿のほうに
直接作用するのに対して、エンブレルはTNFが受け皿にくっつく前にTNFに
くっついて受け皿につかないようにしてしまうという違いがあります。
それに加えて、効果の発現時期に違いがあるそうです。
レミケードは大体1-2週間で症状が改善するのに対して、エンブレルは
4-8週かかるらしい。CRPの改善に関してもレミケードが1週のところ
エンブレルは2~4週。
(まだエンブレルが効果がないと思っておられる方でも希望が見えます!!)

まだまだ、生物学的製剤は出始めで今後ヒュミラ(コレもTNFに関わるもの)や
この先IL-6に作用する薬も出てきます。リウマチの原因ははっきりしない
けれど免疫の部分でどれかに作用すれば進行を抑えられる可能性は
高いので今の薬が効かないけれど、どれかは効くかも・・・?と、
希望を捨てないで今できる最大の選択をしていかなくてはいけないと感じました。

友の会の端くれ委員ですが、療養相談が終ると、少しほっとします。
まだまだ、秋の療養相談会は愛知県各地で年末まで開かれますので
参加できそうな方は是非どうぞ。詳細はこちら
by kaoutopyon | 2005-10-15 12:29 | リウマチ