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兼業主婦・おまけにリウマチ君を養っているぴいの出来事を色々


by kaoutopyon

リウマチ運動のポイント~水中運動のすすめ

年末の大掃除で資料をしまいこみ、どこへやら…
やっと探し当てました。
というわけで、お待たせしました、水中運動のすすめです。

その1その2で、運動のポイントをまとめてきましたが、リウマチにとっての運動を
総合的に考えると水中での運動が適していると今回の勉強会でお話していただいた
PTの方は言っておられました。

なぜでしょう。

それは、水の特性によるメリットが大きいのです。
特に   浮力・抵抗  という点で、陸上では得られない運動が可能になります。
リウマチの場合、特に荷重関節に痛みがあることが多く、陸上での荷重に比べると
立った状態で、腰までの水位で約5割                 リウマチ運動のポイント~水中運動のすすめ_b0048642_18153770.jpg
         胸までの水位で約7割
         肩までの水位で約9割  程度の体重が免荷されます。
たとえば、普段体重50キロの人が、陸上ではそのまま体重がかかるところ、胸までの水位のプールで運動するとしたら、15キロの体重しか、かからないわけです。
その為、運動のバリエーションが増え、陸上では出来ない運動ができるわけです。

また、水というのは空気に比べて抵抗が大きい為、筋力をつけるという目的においても
十分な効果が期待できます。
また、動かす速度によって抵抗の大きさが変わるため、個人個人で意識的に抵抗を
変えられるという利点もあります。
例えば、水中で速く動かせば抵抗が強くなる為、筋力強化を主体に考える時は、速く歩き、ゆっくり歩くと抵抗は少なくなりますが、関節を十分動かそうという時に適しています。
水は、抵抗があると書きましたが、水流を加えると負の抵抗、つまり抵抗もなく
運動の介助をしてもらえるという点も忘れてはいけません。
(すぐ前を人が歩いている時、とても簡単に歩く事が出来ます)
それを利用すれば、運動をする、正しい姿勢で歩くといった陸上では出来ない「運動の経験」ができるという点でも、リウマチには適しているというわけです。

ところで、水の温度はどの程度がよいのでしょう。
水温には人間が暑い冷たいと感じない「不感温」と言う温度があるのですが
体温より少し低い温度くらいといえます。ただ、その中で歩くとなると、動いた時の
消耗が大きすぎるのでもう少し低い、できれば30度ほどが適当といえます。
市営プールなどでは、泳ぐ人を基準にしてあるので25~26度かもしれません。
もしかすると、歩くには少し寒いかもしれません。との事でした。
通っておられるプールの温度を一度チェックしてみてください。

その他、内科的に見てもメリットは大きいといえるそうです。

勉強会を開いてくださった施設には、リウマチ教室といって、プールを中心とした
運動を行うコースがるそうですが、始めた当初と6ヵ月後の歩行速度に関して
比べてみると、速度は速くなっているのに、上昇心拍数は減っているという結果が
でたそうです。と言う事は、体力がついているという事です。
けれど、運動を止めると、もとに戻ってしまうという結果も出ているらしく、
「継続は力なり」という事でしょうか。

ちなみに、プールの継続とリウマチ自体の炎症(CRP)は関係がないようでした。
残念ですが・・・・

リウマチ運動のポイント~水中運動のすすめ_b0048642_20825.gif簡単にまとめてしまいましたが、リスク管理をしっかり行いつつ、継続する事が大切だと思います。冬は、やっぱり始めづらいかも・・・・と思う私です。
by kaoutopyon | 2005-01-07 20:00 | リウマチ